インストール時には「root」と呼ばれる管理者用と, 1 人のユーザ アカウントしか作りませんでした. VTA と受講生全員 のアカウントを作成しましょう. 具体的な方法は 情報実験第 2 回の資料を参照して下さい.
情報実験のように複数の人間で PC を管理することを考えましょう. この場合, 複数の人間が root になる必要がありますが, ルートのパスワードを共有するのはセキュリティ上最悪です. このような場合は sudo コマンドを用いて, ある特定のユーザが root 権限でコマンドを実行できるようにしましょう.
ここで注意しておきたいことは, 今後 Linux にログインするときには, root でログインしてはいけません. root は何でも出来ますので, 誤って重要なファイルを消してしまう可能性があります. 作法として, 本当に必要な場合にだけ root になるようにしましょう.
まずsudo をインストールします.
# apt-get install sudo
インストール終了後, sudo を用いることで, 例えば hoge さんが, 自分のパスワードを用いて別のユーザ (例えば, 以下の設定では root ) の権限でコマンドを実行できるようします.
/etc/sudoers を編集します. su でroot になり, visudo コマンドを実行します.
$ su# visudo
以下の 1 行を追加します(hoge はsudo 権限を与えるアカウント名).
hoge ALL=(ALL:ALL) ALL
各フィールドの意味は次の通りです.
使い方は, 使いたいコマンドの前に sudo と付け加えるだけです. 例えば /etc/shadow は root しか見ることの出来ないファイルですが, sudo でルート権限が与えられているユーザの場合は
$ sudo cat /etc/shadow
とすることで見ることが可能です. 但しパスワードを聞かれますので, その時は自分自身のログインパスワードを入力して下さい.
また, root に成り代わって作業を行う際には,
$ sudo -s
としてください. root から一般ユーザに戻る際には
# exit
としてください.
以下の必要なパッケージをインストールします.
パッケージのインストールにはapt-get コマンドを使います.使用例は以下のとおりです. 必要パッケージをすべてインストールしましょう.
# apt-get update # apt-get install openssh-server # apt-get install x-window-system-core xserver-xorg xfce4 xfce4-terminal # apt-get install iceweasel-l10n-ja # apt-get install uim uim-anthy # apt-get install kterm mlterm imagemagick tree
それでは最後に X を立ち上げます. X を起動するには, 以下のコマンドを実行します.
$ startx![]()
最低限 Unix 3:internet 「つながらない!そんなとき -ネットワークトラブル対処法-」 で行ったように, 自分のマシンのネットワーク設定が正しいかを, ifconfig, netstat, ping, traceroute コマンドを用いて確認してください.
ブラウザで日本語入力するための設定を行います.
ブラウザを起動し, INEX のレポート投稿システムの画面などで 日本語入力が可能か試してください. 日本語入力と英語入力の切り替えは Shift + Space ,または全角半角キーで行います.
もしもうまくいかない時はいろいろ 試行錯誤してみましょう.
GPT(GUID Partition Table) はUEFI 環境下で用いられるパーティション管理方式です. GPT にはいくつかの特徴があります.
実際にどのようなパーティション設定になっているか確認してみましょう. 確認には今回はgdisk (GPT fdisk, fdisk はパーティション操作のためのコマンド, つまりGPT のためのパーティション操作コマンド)を使用します.
# apt-get install gdisk # gdisk -l /dev/sdb [HDD が/dev/sdb と認識されている場合] GPT fdisk (gdisk) version 0.8.5 Partition table scan: MBR: protective BSD: not present APM: not present GPT: present Found valid GPT with protective MBR; using GPT. Disk /dev/sdb: 1953525168 sectors, 931.5 GiB Logical sector size: 512 bytes Disk identifier (GUID): E3D977E2-8AE5-4708-89F6-8AE283360AC6 Partition table holds up to 128 entries First usable sector is 34, last usable sector is 1953525134 Partitions will be aligned on 2048-sector boundaries Total free space is 3437 sectors (1.7 MiB) Number Start (sector) End (sector) Size Code Name 1 2048 999423 487.0 MiB EF00 2 999424 1937377279 923.3 GiB 0700 3 1937377280 1953523711 7.7 GiB 8200
より詳細な情報を見るためには
# gdisk /dev/sdb GPT fdisk (gdisk) version 0.8.5 Partition table scan: MBR: protective BSD: not present APM: not present GPT: present Found valid GPT with protective MBR; using GPT. Command (? for help): i [ i と入力 ] Partition number (1-3): 2 [1-3 までの見たいパーティション番号を選択] Partition GUID code: EBD0A0A2-B9E5-4433-87C0-68B6B72699C7 (Microsoft basic data) Partition unique GUID: 4D6533B6-6700-4603-B979-8C6A194923C0 First sector: 999424 (at 488.0 MiB) Last sector: 1937377279 (at 923.8 GiB) Partition size: 1936377856 sectors (923.3 GiB) Attribute flags: 0000000000000000 Partition name: ''
と表示される(なぜか, Microsoft basic data と記述されている). また, code については
# gdisk /dev/sdb GPT fdisk (gdisk) version 0.8.5 Partition table scan: MBR: protective BSD: not present APM: not present GPT: present Found valid GPT with protective MBR; using GPT. Command (? for help): l [ l と入力 ]
で詳細が表示される. 他のコマンドやオプションについてはman やブラウザで検索してみよう.
最終更新日: 2014/05/26 (三上 峻) | Copyright © 2000-2014 inex |