※先に起を読んでください。
いろいろあったものの、とりあえずハードディスクの交換作業を終える。 作業を開始してから二時間後。 次はOS(debian)のインストール作業だ。 ここの専攻サーバの過去の功労者は非常にしっかりしていて、 OSのインストールから各サーバの構築方法まで事細かにドキュメントを作成してある。 そのドキュメントはWebにアップされていて、いつもこれを見ながら作業をしている。 しかし、今回の作業はそのWebサーバの再構築なので事前にドキュメントを 別のWebサーバにあらかじめ移動してある。 もしもこれを忘れていたら、管理者M政とサブ管理者T橋の感覚で 作業を進めることになる。 まさに猫に鰹節状態だ。 今回はその当たり前の事実に気付いたので前日にデータを移動しておいた。 ドキュメントの質がいいので作業はさくさく進む。 基本システムのインストールを終え、必要なパッケージのインストールをaptで行う。 この頃にはいくらか余裕ができていて、T中君と世間話をしてたりする。 T中君はメールサーバの管理者で今日はWebの作業と同時進行でカーネルの バージョンアップをすることになっている。 予定より二時間遅れて登校してきた彼は、現在我々のすぐそばで作業している。 M政:調子はどう? T中:今コンパイル中。 M政:うまくいきそう? T中:たぶんね。 このセリフや、先ほど様子を見にきたM田さんを"順調だからいいよ"、と 追い返すなど余裕たっぷりの御様子。 しかし、後になってカーネルの再構築の失敗やハードディスクのI/Oエラー等 次々とトラブルに見舞われ、いつの間にか”今日は最低だ”に変わっていた。 そんな彼を見ながら作業を進めるM政。 パッケージのインストールが完了し、次はハードディスクのマウント作業を開始する。 専攻のWWWサーバは二枚のハードディスクで構成されていて、一枚目はシステム、 二枚目はホーム領域として主に使用している。 今回故障したのはシステム領域の方なので、システムの再構築を行っているわけだ。 従って、ハードディスクのマウント作業とは、ホーム領域が入っているディスクを システムが認識できるようにすればいいわけだ。 例によってドキュメントを見ながら作業するM政。 ちなみにこのドキュメントは一からサーバを作るためのドキュメントなので、 今回の再構築とは状況が少々異なる。 M政:えーっと、まずはfdiskでパーティションを切る、か。 もうパーティションはできているから、これはいらないな。 M政:次はファイルシステムの作成(フォーマットの事)か。 これはするのかな?(ファイルシステムはもうできてる) $ mke2fs /dev/hdg(フォーマットするコマンド) M政:で、リターンね。 バシッ(フォーマット開始) M政:…なんか、処理画面がフォーマットに似ているなぁ。 M政:……よし、処理完了、と。 次はこのファイルを編集して再起動ね。 再起動後 $ df Filesystem 1k-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/hde1 ******* ****** ******* **% / /dev/hde2 ******** ******** ******** **% /home /dev/hdg1 ******* ** ******* *% /bk /dev/hdg2 ******** ** ******** *% /home.bk M政:よし、マウント完了! 次の作業は… M政:………? 急に何か違和感を感じ、もう一度ハードディスクの容量を確認するM政。 $ df Filesystem 1k-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/hde1 ******* ****** ******* **% / /dev/hde2 ******** ******** ******** **% /home /dev/hdg1 ******* ** ******* *% /bk /dev/hdg2 ******** ** ******** *% /home.bk M政:あれ? ハードディスクが空っぽ?! てことは… M政:ハードディスクをフォーマットしちゃったのか?! M政:じゃあ、データは全て消去? 今ごろになってとんでもない事をしてしまった事に気付くM政。