論文公表
2021-25年
2025.6.20 論文公表:Kamakura et al., Journal of Phycology
鱗片で覆われたパルマ藻を発見・単離培養し、これが新属・新種であり、かつ新たに「レピドパルマ目」を提唱した論文です.このレピドパルマの形態は珪藻の祖先生物とされる「原始珪藻」とよく似ていて、珪藻・パルマ藻の進化を解明する上で重要な種になります.福井県大の佐藤研究室がおもに進めた共同研究の成果です.私らは脂肪酸組成をまとめました.

2025.6.10 論文公表:Sawada & Kobayashi, Applied Geochemistry
北西太平洋日本沖の深海堆積物の表層における植物テルペノイドの分布から、その起源、輸送、堆積、続成をまとめた教科書的な論文です。2023年夏に行われた国際学会Water-Rock Interation (WRI)の特集号に掲載されました.この論文では「海洋カーボン」に絡ませた議論もしています.小林まどかさんの修士研究の一部です.

2024.7.30 論文公表:Sakugawa et al., Geochemical Journal
タイプIIケロジェンを連続密度遠心(SDC)によって細かく分離して、画分ごとに熱分解GC-MS分析を行う方法を開発・検討した研究論文.中新統 女川層頁岩と白亜紀OAE1b Leenhardt黒色頁岩のケロジェンの結果です.化石スポロポレニンなどに関して面白い結果が得られました.佐久川君、池田さん、安藤さんが貢献した研究です.

2024.3.1 論文公表:Takashima et al., Communications Earth and Environment
北海道苫前地域、大曲沢セクションに分布する蝦夷層群の海洋無酸素事変2(OAE2)相当層準において、炭素同位体、バイオマーカーなどの分析から火山活動、古環境、古気候、古植生などの変動を体系的に復元・解析した研究論文.東北大 高嶋教授、福井県大 西教授との共同研究の成果です.中村さん、安藤さん、池田さんが中心に研究されて共著者に加わっています.

2024.1.7 論文公表:Asahi and Sawada, Organic Geochemistry
北海道中南部に分布する中新統タービダイト層(夕張地域の川端層、むかわ地域のアベツ層)から特徴的に見出される減成トリテルペノイドについて、起源と生成過程を推察した研究論文.この化合物が後背地の古環境・古植生を示すバイオマーカーになり得ることを提案した.朝日さんが苦労して知見を得た、博士研究の成果です.

2023.7.3 論文公表:Adam Ismail et al., Sedimentary Geology
夕張、千鳥ヶ滝・草木舞沢の川端層タービダイトをタイプ分けして植物片濃集砂岩層の堆積学的成因モデルを提案した研究.バイオマーカーによる化学堆積学シーケンス解析の研究例であり、陸源有機物の深海への輸送システムを論じた研究.風呂田さんの川端層タービダイト研究(Furota et al., 2021)の発展版.Adamさんの博士研究の一部です.

2023.3.23 論文公表:Ikeda et al., Organic Geochemistry
地衣類の脂肪族炭化水素成分に着目し、その組成のクラスター解析から化学分類指標・バイオマーカーの適用性を検討した研究.その結果、特にアルカジエンやアンテイソアルカンが地衣類のバイオマーカーになり得ることを示しました.査読段階でeditorや査読者に褒められました.池田さんの博士研究の成果です.

2022.11.30 論文公表:Kurosawa, Furota et al., Sedimentology
千葉大伊藤研との共同研究.房総半島の第四系黄和田層・高溝層のタービダイトについて堆積学調査・有機地球化学分析を行い、沿岸陸棚〜海盆における混濁流システムと陸源有機物輸送について論じた研究.鍵層を基に同層準の堆積層を約30kmも追って採取した試料から根気のいる詳細な分析・解析を行ったものです.風呂田さんの博士研究の一部です.

2021.12.15 論文公表:Ando et al., Palaeogeography, Palaeoclimatology, Palaeoecology
白亜紀中期の海洋無酸素事変(OAE)1a時に堆積した黒色頁岩層(Goguel層準; 南東フランスVocontian盆地)のバイオマーカー分析・パリノモルフ分析を行い、OAE1a時の特異的な海洋生態系を復元した研究.特徴的なホパノイドとアクリタークの解析結果に注目しました.安藤さんの修士研究からの成果が世に示されました.

2021.6.4 論文公表:Ikeda et al., Phytochemistry
北海道などで採集した地衣類から長鎖アルケン・アルカジエンを新規に同定した研究の論文です.今ではうちの研究室が得意とするDMDS付加法によって二重結合の位置決定を行いました.特にC17アルカジエンが地衣類のバイオマーカーになり得ると提示しました.池田君の初めてのIF論文になります.
2018-20年
2020.12.5 論文公表:Furota et al., International Journal of Coal Geology
夕張、千鳥ヶ滝の川端層タービダイトで見つけた植物片濃集砂岩層の堆積学調査・バイオマーカー分析から、巨大洪水による陸源有機物の深海への輸送システムを論じた研究.ハイパーピクナル流を有機地球化学的データから判別する方法論を提案.風呂田さんの卒業研究からの努力が実りました.

2020.3.20 論文公表:Sawada et al., Quaternary International
中国東北部の内陸塩湖、大布蘚(Dabusu)湖の湖底堆積物コアのn-アルカン、アルケノン指標による古環境・古気候変動を復元した研究.特に完新世最温暖期(Holocene Thermal Maximum)の気候変動と東アジアモンスーンとの関連を議論しました.2004年の現地調査、小野さんの修論(2008年)、中村さんの追加分析(2014年)から論文化まで長い時間がかかりました.

2019.6.27 論文公表:Tsukagoshi et al., Entomological Science
大阪層群の地層(約40万年前)から発見されたアブラムシがイスノキにつくった虫こぶ(Gall)化石の記載論文.大阪自然史博 塚腰さん、北大農 秋元先生との共同研究.21世紀COEのときのPL3-Aプロジェクトの研究成果でもあります.


2019.5.20 論文公表:Takashima et al., Newsletters on Stratigraphy
北海道の上部白亜系層序の決定版.生層序・同位体層序研究に境界期層準のU-Pb年代測定を加え、後期白亜紀の層序・編年を設定.東北大西・高嶋研の研究に加わりました.

2018.4.25 論文公表:Araie, Nakamura et al., Organic Geochemistry
カナダの複数の湖沼においてアルケノン起源藻類の単離を行い、遺伝子解析およびアルケノン水温指標を検討した研究.筑波大白岩研、グラスゴー大Toney研、レジャイナ大Leavitt研との共同研究.CRESTの研究成果.

2018.2.20 論文公表:Igarashi et al., Global and Planetary Change
IODP exp.346 U1423(日本海北海道南西沖)コアの花粉分析により過去約430万年間の古植生変動を復元.北方圏古環境研 五十嵐さん、北大地球環境 入野さんとの共同研究.

2018.2.8 論文公表Kitamura et al., Scientific Reports
古水温指標であるアルケノン不飽和比の温度依存的な代謝の仕組みに関して新しい知見を得た植物生理学研究.筑波大白岩研との共同研究.CRESTの研究成果.

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