海流 5. |前ページへ| 次ページへ|



西岸境界流の模式図

仮想的に四角い海を考えよう. そこに地球の自転による渦度(惑星渦度)が働いているとする. 地球の自転の効果は低緯度よりも高緯度により働く.

そのような海に, 高緯度で西風, 低緯度で東風が吹いているものとする. このとき, 風によって正の応力が加えられる. 風によって駆動される海の流れは, 自らの持つ渦度と惑星渦度の和が一定になるように流れる (絶対渦度保存則).

その結果, 海の流れは西側で流速が速く(渦度が大きく), 東側で流速が遅く(渦度が小さく)なる. これを西岸境界流と呼ぶ. 日本近海の黒潮, アメリカのガルフストリームはこの例である.


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