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図1.1978-96年の北半球の海氷量変化.
縦軸の単位は百万km2.

アメリカの観測衛星NOAA, DMSPの観測によって 得られた面積データの月平均値から, この18年間 の平均値を引いたもの. 図中の直線は最小二乗法 により得られた,
(Parkinson et al.,1999)

近年, 地球温暖化現象の影響によると思われる海氷面積の減少は,  北極海やオホーツク海でも報告されています.

地球の気候変化による海氷変動, 特に海氷生成量を検討する時には 海氷面積だけではなく海氷の厚さ(氷厚)の調査も重要です.これまで, 氷厚の観測は原子力潜水艦による音響ソナー観測, 航空機や船舶による レーザー高度計観測等が行われてきました.しかし, 人工衛星による 定常的な広域観測は技術的な問題によりまだ実現していませんでした.

そこで舘山さんは, 

  • 人工衛星で得られた流氷のマイクロ波観測データから海 氷の厚さを推定する新たなリモートセンシング技術(※1)の開発.
  • 1988-2002年の海氷体積を実験的に見積もりその変動を調査.
  • 1971年から現在までのオホーツク海全体の海氷分布データ との比較.
を行いました.



※1 現場で直接観測しなくても観測対象の物理量を測定する技術.

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