人工衛星で何を測定するのか? |研究紹介index|




図2. DMSP衛星の想像図.
(舘山さん提供)
 

氷の厚さを推定するために, 流氷から発せられるマイクロ波 を人工衛星で測定します.マイクロ波は, 電波(電磁波)の一種で可 視光や赤外線と比較して雲や大気中の水蒸気による影響が少なく, 宇宙から 毎日継続して観測することができます.

このマイクロ波を受信するのが, 1987年以降に打ち上げられたアメリ カのDMSP衛星シリーズの高性能マイクロ波放射計SSM/I(Special Sensor Microwave / Imager)です.上空約830kmを周回するこの衛星は, 最高で 地上にある12.5km四方の物まで識別することができます(空間分解能と呼ぶ).

SSM/Iは, 19,22,37,85GHzの水平,垂直偏波を受信することが できます(宇宙に打ち上げれた受信周波数の決められたラジオに例えると良いか もしれません).これらのチャンネルを使い分けて流氷からのマイクロ波から, 求めたい氷厚の情報を引き出すのです.

詳しく知りたい人の為に


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