実測データとの比較 | |研究紹介index| |
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![]() 図5. 「そうや」での実測データとマイクロ波 で推定された値との比較.( 舘山さん提供 ) |
ここまでの議論で与えられた情報は, 図4のように実験室の実験よって得られた 値であったりPRやBRのようにこれまでの経験から与 えられたものでした. ここで問題となるのは, これらの情報が自然界でも本当に 矛盾無く当てはまるのかということです. つまり, 衛星観測から推測される氷厚 と実際に現場で測定した氷厚を比較し, どのくらい正確に推測できているのか 確かめてみなくてはなりません.リモートセンシングでは現場に行って確かめる ことが出来ない場合が多いので, このような検証作業が非常に重要となります. 左の図は, 巡視船「そうや」が現場で識別した氷種を, 同じ場所から放射する マイクロ波の観測からどのくらい正しく推測出来るか示した図です. 新生氷, 若年氷, 一年氷の3種類の氷についてPR-BR平面上 でうまく識別出来ていることがわかります. したがって, オホーツク海の氷種 は, マイクロ波観測から高い精度で推測されるということが確かめられました. |
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