オホーツク海全域の氷厚分布図 |研究紹介index|



図6. 推定された2001年3月2日の氷厚分布.
(舘山さん提供)
 

最後の目標である氷厚をcm単位での推測も,「そうや」の氷厚実測データ(cm単位) から求められます. 統計的な手法(重回帰式)から, 氷厚HPR, BRを使って表すとつぎの式が得られました(観測精度は±14cm).

H = -537.33・PR + 83.88・BR - 6.91

これで, オホーツク海のマイクロ波データからある程度氷厚を求めることが出来 るようになりました. ただし, 人工衛星の画像サイズが地上で12.5km四方にあたる ためこの式から求まる厚さはこの領域にある海氷の平均的な厚さであると考えられ ます.

オホーツク海全域の氷厚分布は, オホーツク海を一辺が12.5kmの正方形に分けて, それぞれについて上式から氷厚を計算することによって求めることができます. このようにして求めた, オホーツク海の氷の分布を左図に掲載します.


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