「水星について(惑星について)」 By 秋本 晴馬,
「金星について」 By 畑 徹.
2015年12月05日 (Sun) 13:00-15:00.
400Kという値は昼夜の平均をとった温度.
表面は岩石,内部は鉄が多い.内部の鉄は磁場の存在から液体になっていなければならないと考えられている.
表面を構成する岩石は熱伝導度が低いので氷が熱伝導で融けることはあまりない.
太陽(の見かけの位置)がある位置から移動して次に同じ位置にくるまでの時間.
そのようなわけではなく,別の期間にも見える.正確には,宵に見える時期と明けに見える時期が交互にやってくる.
地球では地震波探査が行われている.他の天体(特に惑星)では,重力の精密測定によって慣性モーメントを測定し,内部構造を推定している.
金属鉄が固体になるような温度・圧力条件を達成できていないため.金星はテクトニクスが活発でなく,冷えにくい.また,天体のサイズが小さいために,中心部の圧力は地球と比較して小さい.
ピクセルの一辺が金星の地表面で5kmに相当するという意味.
「等級」を用いる.天体の等級は5等級の差で100倍の明るさが異なる(つまり,1等級小さくなるごとに「100の1/5乗」倍の明るさになる)ため,等級差の指数関数を用いて計算することができる.
電波望遠鏡のアンテナは回転放物面であり,遠方からやってくる電波(平行なもの)を反射させて一点(焦点という)に収束させる性質をもつ.焦点に電波強度を測る測定器を置くことで空間のある領域からの電波の強度を調べる.これは反射望遠鏡の原理と同じである.
金星の観測では、レーダー観測という手法が用いられた.これは,照射した電波が返ってくる割合を調べるもので,電波の反射特性の違いが分かる.この特性は,幾何学的形状や物質の違いに起因する.
雲を通り抜ける電波を使ったり,レーダー観測ができるのは電波望遠鏡のメリットであると言える.また,電波波長域に相当する非常に低温な天体(分子雲など)やその他の電波天体の観測にも用いられている.
定期的に清掃を行う.また,雨水は反射パネルの間の溝を通して排水されるようになっているものがある.
衛星形成には3通りの方法がある(共形成,ジャイアントインパクト,捕獲).共形成には惑星形成初期に「周惑星円盤」が必要で,そのためにはある程度惑星質量が大きくなければならない.よって,水星や金星にはこのプロセスは働いていない.一方,ジャイアントインパクトについては,既に水星には証拠が見つかっている(カロリス盆地).また,後期重爆撃期のような小天体群の接近が太陽系の歴史で起こっているため,両惑星には捕獲も起こりえた.
しかし,水星や金星の領域は,太陽による潮汐力が強く,たとえ衛星が回っていたとしても,どんどんと惑星から遠ざかり,やがては惑星の重力圏を離脱してしまう.よって,水星や金星には一時的には衛星が存在したかもしれないが,それを太陽系の歴史にわたって維持するような環境になかったと言える.
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