■■ 森 羅 万 象 セ ミ ナ ー ■■

目的: 分野を超えた自由な議論の場作り

発表者は異種分野の人々にも納得のゆくよう好きな話題をじっくり語り、 聴衆は各自の興味・知識・哲学に従い突っ込みを入れる。世の中の情勢把 握・未知との遭遇・自身の研究哲学の再確認・(ゆくゆくは)旧来分野の 壁を超えた新しいサイエンスの醸成が目論み。異文化との接触により本当 に進歩が生まれるのか、ある種の実験。

講演希望, 問い合わせ等は sinra-admin@ep.sci.hokudai.ac.jp まで.

2008 年度世話人 ::   福井 隆 (惑星物理学研究室)

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 日 時    話 者   題 目 講演ビデオ 講演資料
11/12(Wed)
14:00-
倉本 圭 (北大宇宙理学) 原始太陽系星雲における酸素同位体組成進化の理論と その成立過程 VIDEO --
10/07(Tue)
16:30-
上野 宗孝 (東大総合文化) あかりによる星形成領域及び惑星間塵の観測 -- --
09/10(Wed)
16:30-
戎崎 俊一 (理化研) JEM-EUSOで極限エネルギー宇宙を探る VIDEO --
08/19(Tue)
14:00-
奥住 聡 (京大人環) 原始惑星系円盤における帯電ダストの成長の "壁" -- --
08/12(Tue)
16:30-
谷川 享行 (東工大地惑) 原始衛星系円盤モデルについてのレビューと衛星系形成 -- --
08/04(Mon)
16:30-
玄田 英典 (東工大地惑) 惑星科学における私的諸問題とその解決の糸口 -- --
07/25(Fri)
17:30-
松井 孝典 (東大新領域) 6500 万年前の天体衝突
―カリブ海周辺でのフィールドワークから見えること―
-- --
04/18(Fri)
17:00-
合川 正幸 (北大情報基盤センター) 北海道大学オープンコースウェアについて VIDEO 発表資料

* 本セミナーは Mosir Project によって映像撮影/公開されています.

 
日時 : 2008/11/12(Wed) 14:00 -
場所 : 理学部 8 号館共用セミナー室(8-2-01)

話者 : 倉本 圭 (北海道大学 大学院理学院 宇宙理学専攻)
題目 : 原始太陽系星雲における酸素同位体組成進化の理論と その成立過程

日時 : 2008/10/07(Tue) 16:30 -
場所 : 理学部 8 号館コスモスタジオ(8-2-01)

話者 : 上野 宗孝 (東京大学大学院 総合文化研究科 広域科学専攻)
題目 : あかりによる星形成領域及び惑星間塵の観測

あかりによるサーベイ観測は, 検出感度・空間分解能の両方において IRAS によるものを凌駕し, 特に指向観測時間を利用して行われた Slow-scan 観測 ではカメレオン領域の広域マッピングを行い星生成雲の温度分布から個々の 若い天体の SED を網羅するサンプル検出を実現しました. また惑星間塵観測 では広域マッピングに加えて分光観測によりダストの組成に関する情報も得 られつつあります. 本講演ではこれらあかりの観測データの初期解析結果に 加えて, 現在準備中の2つのミッション (PLANET-C, 小型科学衛星1号機) に ついても簡単に紹介する予定です.

日時 : 2008/09/10(Wed) 16:30 -
場所 : 理学部 8 号館コスモスタジオ(8-2-01)

話者 : 戎崎 俊一 (理化学研究所)
題目 : JEM-EUSOで極限エネルギー宇宙を探る

JEM-EUSO は宇宙起因の地球大気圏内での瞬間発光現象を観測し, 国際宇宙ステーション (ISS) を含む地球全体を使う新しい天文台 である. 口径約 2.5 m の約 60 度の視野を持つ超広視野望遠鏡で 観測する. ISS は, 高度約 430 km, 軌道傾斜角 51.6 度の軌道 上にあり, 地球を南北の隔たりなくほぼ全球に渡って観る. JEM-EUSO は, 1E20 電子ボルト (eV) を超える極限エネルギー粒子が作る 微弱な光を観測する. 宇宙から到来する粒子は, 地球大気の原子核 と衝突して主に電子・陽電子・ガンマ線からなる空気シャワーを 形成する. EUSO はこのとき励起された窒素分子から放射される蛍光 紫外線を数マイクロ秒の時間間隔で撮像し, 空気シャワーの発達を 形成する. EUSO はこのとき励起された窒素分子から放射される蛍光 紫外線を数マイクロ秒の時間間隔で撮像し, 空気シャワーの発達を 三次元的に再構築する. 1000 個以上の事例を検出し, 極限エネルギー 粒子の起源天体を始めて同定する. 大気を巨大な検出器として使う JEM-EUSO は, 必然的に大気内の発光現象, 雷, 夜光, 流星なども 全球的に網羅的に観測する.

日時 : 2008/08/19(Tue) 14:00 -
場所 : 低温科学研究所セミナー室(実験棟 02-210 号室)

話者 : 奥住 聡 (京都大学 大学院人間環境学研究科 相関環境学専攻)
題目 : 原始惑星系円盤における帯電ダストの成長の "壁"

日時 : 2008/08/12(Tue) 16:30 -
場所 : 低温科学研究所 2 階会議室(210号室)

話者 : 谷川 享行 (東京工業大学 大学院理工学系研究科 地球惑星科学専攻)
題目 : 原始衛星系円盤モデルについてのレビューと衛星系形成

木星・土星など外惑星の衛星系は, 太陽系との類似性から, 惑星 周りの円盤「原始衛星系円盤」の中で形成されたと考えられている. しかし, 原始惑星系円盤を単純に適応させた原始衛星系円盤モデル からは, 現在の衛星系, 例えばガリレオ衛星の形成・特徴を説明 することが難しい. そこで, 現状の原始衛星系円盤モデルについて のレビューを行い, それに基づき衛星系形成過程を考える.

日時 : 2008/08/04(Mon) 16:30 -
場所 : 低温科学研究所 2 階会議室(210号室)

話者 : 玄田 英典 (東京工業大学 大学院理工学系研究科 地球惑星科学専攻)
題目 : 惑星科学における私的諸問題とその解決の糸口

日ごろ研究をしていると, さまざまな問題や矛盾に遭遇する. それらの中で, 解決の糸口らしきものをつかんだものについて, オムニバス形式で発表する予定である.
ちなみに, 現段階で考えているものとしては, (1) 地球―月系の酸素同位体の一致に関する問題 (2) 地球 (と火星) 大気の Xe 同位体の質量分別に関する問題 (3) 地球型惑星の離心率に関する問題 などが挙げられる. なお, 問題は随時増える.
忌憚のないご意見・ダメ出しを期待するところ大であり, 私 よりもやる気があり, 各問題に精通している方との今後のコラ ボレーションも期待するところ大である.

日時 : 2008/07/25(Fri) 17:30 -
場所 : 理学 8 号館コスモスタジオ (8-2-01)

話者 : 松井 孝典 (東京大学 大学院新領域創成科学研究科)
題目 : 6500 万年前の天体衝突 ―カリブ海周辺でのフィールドワークから見えること―

6500 万年前の天体衝突と, その結果地球システムに生じた擾乱について 研究するため, キューバやユカタン半島などカリブ海沿岸で行っている フィールドワークの紹介と, その最近までの成果, 又, 柏での関連する 天体衝突実験などの成果も紹介する予定です.

日時 : 2008/04/18(Fri) 17:00 -
場所 : 理学 8 号館情報実験室 (8-1-07)

話者 : 合川 正幸 (北海道大学 情報基盤センター )
題目 : 北海道大学オープンコースウェアについて

オープンコースウェア (OCW) は, 高等教育における正規の授業の 講義資料 (シラバス, 講義ノート等) をインターネット上で無償 公開する取り組みであり, 大学で培われてきた貴重な知的財産の 流通を推し進めるものである. 現在では100を超える世界の大学等が OCW コンソーシアムに参加し, 講義資料の公開や翻訳, OCW 普及に 関する活動等を行っている. 北海道大学では 2005 年に OCW プロジェクトを立ち上げており, これまでの活動状況等を紹介する.

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