目的: 分野を超えた自由な議論の場作り 発表者は異種分野の人々にも納得のゆくよう好きな話題をじっくり語り、 聴衆は各自の興味・知識・哲学に従い突っ込みを入れる。世の中の情勢把 握・未知との遭遇・自身の研究哲学の再確認・(ゆくゆくは)旧来分野の 壁を超えた新しいサイエンスの醸成が目論み。異文化との接触により本当 に進歩が生まれるのか、ある種の実験。 講演希望, 問い合わせ等は sinra-admin@ep.sci.hokudai.ac.jp まで. 2010 年度世話人 :: 岩堀 智子 (惑星宇宙グループ) |
2 0 1 0 年度
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* 本セミナーは Mosir Project によって映像撮影/公開されています. |
日時 : 2010 年 12 月 15 日(月) 15:00-16:30
話者 : 姫野 龍太郎(理化学研究所)
(1)火星重力場の3次の成分は二酸化炭素の雪の消長に伴って季節変 フォークボールの落ちる原理を探るために、スーパーコンピュータを 使って野球ボールの周りの流れを解析した。その結果、ボールの縫い 目が流れに大きく影響する場合があることが明らかになった。この結 果を得て、これまでにない新たな変化球の可能性についてコンピュー タによる流れの解析で試みた。このボールはジャイロボールと呼ばれ て一時話題になったが、この変化球の特性を紹介する。また、ピッチ ングマシンを改良してジャイロボールを投げられるようにして、この 特性を実験的に調べた。その結果、2 シーム回転と 4 シーム回転の 違いは個々のボールの縫い目高さによってばらつくが、高さをそろえ たボールを使うと差があることが分かった。また、投手が実際に投げ る投球フォームの解析を行い、効率の良い投げ方について、考察を試 みた。特に工藤公康投手に協力いただき、産総研との共同研究で行っ た解析では現役を長く続けられる効果的な筋肉の使い方が明らかにな った。
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日時 : 2010 年 11 月 24 日(月) 15:00-16:30
話者 : 日置 幸介 (北海道大学 理学研究科 自然史科学専攻)
(1)火星重力場の3次の成分は二酸化炭素の雪の消長に伴って季節変
化する。これとレーザ高度計のデータを組み合わせれば面白いことがわ
かる。
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日時 : 2010 年 11 月 10 日(月) 15:00-16:30
話者 : 藤吉 康志 (北海道大学 大学院環境科学院 地球圏科学専攻)
場の空気や流れを読むことは、世渡りに必要な能力の一つである。それ と同様に、空を眺めて天気を予想する「観天望気」は、情報化社会の現 代でも身を守る上で必要不可欠である。そもそも「観天望気」とは、漁 師にとって一番怖い風波を予測するためのものであった。しかし、風を 直接見ることはできないので、目以外の五感を使ったり、あるいは大気 の流れを可視化してくれる雲を見て、風波を予想したと言われている。 このように、かつて風は、感じるものであって見るものでは無かった。 気象用ドップラーレーダでは、散乱体として雨粒や雪粒子などの比較的 大きな粒子(〜mm)を利用して気流の測定を行い、雲内の雨や雪および 風の 3 次元分布観測を行っている。ドップラーレーダは、豪雨や豪雪 に対しては確かに威力のある観測装置であるが、降雨・降雪の無い領域 での大気の流れは測定できない。そのため、晴天中の乱流はもちろん、 高層雲、高積雲や晴天積雲のような降水を伴わない雲がどのような気流 場で形成されているのかについても、実はほとんど理解が進んでいない。 そこで我々は、最近開発された、レーザー光を使って空気の動き(つまり 風)を 3 次元的に観ることができる装置を使って、地上から対流圏の 中層(およそ 5km)までの、通常ではとらえることのできない波や乱流 構造を 3 次元的に観測し、乱流、エアロゾル、雲の発生までをシーム レスに研究している。本セミナーでは、本装置を用いた観測によって、 これまで観ることができなかった風の構造、あるいは、これまで予想も していなかった新たな風の構造について紹介する。
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日時 : 2010 年 9 月 22 日(月) 10:00-11:00
話者 : 納田明達 (東京工業大学)
惑星形成の標準理論では,原始惑星の衝突現象は惑星形成の最終段階で 起きたと考えられている.そのため,このような巨大衝突による質量と 角運動量の再分配を知ることは地球型惑星の成長過程および自転の起源 を考える上で重要である.今回のセミナーでは Nouda et al.(2009) を 紹介すると同時に,現在取り組んでいることについての紹介をする。 Nouda et al.(2009) は SPH 法による原始惑星の衝突の流体力学シミュ レーションであるが,様々なパラメーターのうち,近地点距離を変化さ せ,衝突によりどのように質量と角運動量の分配がされるのかを見た. そしてその結果を数種類の「相」に分類した.最後に,質量分配の結果 を衝突断面積の計算に応用し,実効的な衝突断面積を計算した. 現在はさらに状態方程式および質量比のパラメーターを変化させた結果 を使い,以上の 3 つのパラメータに対して適用可能であるような分配 の関係式を作成することを目指している。
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日時 : 2010 年 8 月 2 日(月) 14:00-15:00
話者 : 江崎浩 (東大情報理工学/WIDE プロジェクト代表)
WIDE プロジェクトは, 広域に及ぶ分散型コンピューティング環境に関す
る, 産学共同の研究プロジェクトである. 1988年に発足して以降, ネッ
トワーク技術を始めとする幅広い分野の「研究活動」と「運用活動」の
両面に取り組んでいる. WIDE プロジェクトの具体的活動は多岐にわたる
が, 近年では「東大グリーン ICT プロジェクト」にも取り組んでいる.
このプロジェクトは, 技術発達による地球環境問題への新たな取り組み
の可能性を探ることを目的としており, 本講演ではその活動について話を
する予定である.
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日時 : 2010/07/27(Tue) 16:30 - 18:00
場所 : 理学 8 号館 2F, コスモスタジオ(8-2-01)
話者 : 町田正博(国立天文台)
星形成の母体となる分子雲コアは角運動量を持つため、星形成過程で、 原始星の周りに必然的に星周円盤が現れる。惑星は、この星周円盤の 中で誕生するため、この円盤の形成過程やその後の進化を理解するこ とは惑星形成論を理解する上で重要である。星や円盤形成の過程は、 重力、ガス圧、ローレンツ力や回転の効果が複雑に絡み合っているた め、数値シミュレーションを用いてこれらの形成過程を理解する必要 がある。しかし、数々の制限のために、今まで、分子雲コアから直接 星周円盤が形成する過程はほとんど調べられてこなかった。この研究 では、大規模数値シミュレーションを用いて星周円盤の形成とその発 展について調べた。 結果、原始星形成段階前に形成するファーストコアが原始星形成後に、 直接星周円盤に進化することが分かった。また、原始星形成後の主降 着段階では、星周円盤が原始星よりも重いことが分かった。これは、 重力不安定によるガス惑星形成を促進する。
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日時 : 2010/07/08(Tue) 13:00 - 14:30
場所 : 理学 8 号館 2F, コスモスタジオ(8-2-01)
話者 : 諸田智克(ISAS/JAXA)
月の表側と裏側には、元素組成、密度、海の分布などに顕著な不均質が 存在する。この月の二分性の起源に関して、過去に多くのモデルが提案されて きたが、いまだ未解決である。これまでに我々は「かぐや」画像データを用い て、溶岩流の年代と厚さを調べてきた。本発表ではこれらの成果を用いて、海 の二分性の特徴を整理・再定義し、二分性形成モデルに制約を与える。
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