Mission Requirements
JEM-GLISM (Global Lightning and sprIte MeasurementS on JEM-EF) ミッションのミッ
ション要求は,以下にまとめられる。
Mission Requirements |
[ SR 1 ] |
雷放電とそれに伴う諸発光現象の時間空間分布を特定する |
[ SR 2 ] |
スプライトの水平構造と雷放電との関係を特定する |
[ SR 3 ] |
スプライト・落雷と地球ガンマ線の関係を特定する |
(※ SR : Science Requirement)
Success Criteria
JEM-GLIMSミッションにおける成功基準は,下表にまとめられる。また,各クライテリアによって達成できるミッション要求項目を表下に付記する。
Success Criteria |
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ミニマムサクセス |
フルサクセス |
エクストラサクセス |
全 球 分 布 |
CMOSカメラもしくはVHF干渉計により,1年以上の観測を実施し,発生頻度分布の季節変化を確定 |
1 kmの位置検出精度,20 μsの絶対時刻精度で±51°の緯度帯の80%以上を2年以上の期間観測を実施し,雷放電の気象モデルへの同化と高高度放電発光による大気組成変化の推定に資するデータの取得 |
3年以上の観測を実施し,新たな放電形態をもつ高高度放電発光現象を発見する |
水 平 構 造 |
CMOSカメラおよびVHF干渉計により,1例以上のスプライト天底観測データを取得し,雷放電水平進展とスプライト水平構造の時間的・空間的差を確定 |
高高度放電発光を1 kmの空間分解能,10 μsの時間分解能で検出し,雷放電の放電過程を10 kmの分解能,10 μsの時間分解能で検出し,高高度放電発光の発生条件を明らかにする |
雷放電水平電流のEMPによる発生条件を含めた新たな高高度放電発光発生メカニズムの構築 |
分 光 観 測 |
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フォトメタによる近紫外光分光観測によって,スプライトを1イベント以上検出し,N2イオンの発光の有無と電子温度を特定する |
全ての高高度放電発光現象に対する分光観測データの取得と電子加速メカニズムの理解 |
地 球 γ 線 |
ー |
ー |
地球ガンマ線の発生と相関をもつ雷放電を,空間分解能1km,絶対時間分解能を10μsで検出し,地球ガンマ線の発生に関わる雷放電放電過を特定すること及び,統計的観測データから地球ガンマ線の起源と発生メカニズムの理解 |
V L F 観 測 |
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VLFレシーバにより,雷放電起源のVLF波動を1例以上検出する |
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達 成 度 |
[ SR 1 ] |
[ SR 1 ] + [ SR 2 ] |
[ SR 1 ] + [ SR 2 ] + [ SR 3 ] + α |
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